【体験談】JAのノルマはきついのか?ノルマの実態

はいさい。ウエハラです。いきなりですがJAのノルマってきついですよね。

この記事はこんなお悩みの方に向けた内容です。

JAのノルマがきつくてヤバい
そもそもノルマはなぜあるの?
ノルマのない会社ってどういう仕事?

というお悩みの方に向けて書いています。ノルマ大変ですよね。お気持ちお察しします。入社するまでは詳しく教えてくれなかったのに、就職してからは与えられたノルマを当たり前のように消化していかなければなりません。思考停止ノルママシーンで本当に大変でした。

という私は、新卒で入社したJAを4年で退職し、現在は沖縄に移住しノルマのない会社で働いています。

JA職員の頃のノルマの実態と、現在ノルマのない会社員の状況ついて解説します。

【体験談】元JA職員が語る、JAのノルマの実態

JA職員のころのノルマについて考えると、今でも憂鬱な気分になります。ノルマは各地域ごとによって変わりますが、私が勤めていたJAでは下記がノルマとして課せられていました。

<ノルマの種類>

  • 共済(人・家・車)
  • 貯金(定期・積金)
  • 資材(家電・農業資材)
  • ジュース(農協果汁の物)
  • 家の光
  • ちゃぐりん
MEMO
JA内では「ノルマ」のことを「推進」と呼んでいました。ほかの人が聞いても推進?ってなりますよね。隠語か業界用語でしょうか。

実際に聞いた話では、他府県では上記とは別に、そうめんや、車、墓石などもあるようです。その場所の特産品や特産物、事業によってノルマの内容が若干変わります。おおかたは上記はどのJAでもあると思います。

ではそのノルマを達成できなければどうなるのか。

〈未達成の場合〉

  • 昇進
  • 昇給
  • ボーナス

上記に影響します。私はボーナス査定で確実に引っかかっていました。これに合わせて、さらに上司からのプレッシャーがかかります。

上司に呼び出され、質問を受けます

上司

ウエハラ君。推進の進捗状況はどうかね?
すみません。今のところ予定がありません

ウエハラ君

上司

予定がないじゃ話にならない。どうにかしてよ。
はい。すみません。農家さん回ってきます。

ウエハラ君

上司

あそこの息子さんもう子供生まれるんじゃないの?推進いった?言ってない?なにしてるの。ほかの保険に持ってかれるでしょ。ほらすぐ行って。
はい。すぐ行きます!
(心の声 もうあの農家さんの子供全員にこども共済入ってもらっているのにまた入ってもらうのは心苦しい)

ウエハラ君

ウエハラ

結局、共済推進は実らず。その年私は推進未達成でした。

ノルマはなくなるのか?

答えはノーです。ノルマはなくなりません。JAは農業協同組合として本来は組合員の利益を優先し、利益が発生した場合は組合員に還元するとしていますが、ではJAの利益はどこから発生しているのでしょうか?

JAの利益の柱は共済と信用

少し古い資料ですが農林水産省の作成した資料では、JAの利益は共済事業と信用事業から成り立っています。JAの根幹部分である農業関係は赤字続きなのです。

 

・ 信用事業・共済事業については、他業態並みの規制の導入等に取り組み、一定の成果。
・ 経済事業については、依然赤字構造。

参照:農協の現状と課題について

経済事業→農業部門は依然赤字構造。となっていて本来のJAの意味をなしていないことが分かります。

さらに、

・ 組合の規模(総組合員数)と事業ごとの収益の関係を見ると、①共済・信用事業では組合の規模が大きいほど利益が大
きくなる傾向があるが、②経済事業では規模と利益との間にさほど相関がない。

参照:農協の現状と課題について

組合の規模が大きいほど共済・信用事業の利益が大きいとしています。JAはいまや共済・信用事業を無しでは生きていけない仕組みになってしまっています。

その結果、共済・信用のノルマが職員に重くのしかかり自爆などの問題に発展していっているのです。

少子高齢化で農家人口が減る

さらに今後は日本の少子高齢化が進み、の本全体の高齢化は避けられません。農家さんはさらにこうれいかが進んでいますので。そうなるとJAは農業部門での赤字はさらに大きくなるでしょう。

JAのノルマは違法なの?

農協の利益のが共済・信用事業ということは分かりました。その結果JAは利益の為ノルマを課すようになったのです。

ではそもそもノルマは違法なのでしょうか?ニュースでよくみられるのは、JAのノルマの他、郵便局の年賀はがきや、コンビニのバイトにノルマを課して問題になった事例も多くあります。

ノルマや目標を立てること自体には、違法性はありません。目標を立てることでモチベーションアップにもつながり、販売数を伸ばす可能性は否定できません。
しかし、それが未達成の場合には、社員やアルバイトに対し、その未達分を買い取るよう強制することは違法ですし、これを拒否したことで不利益を与えることも許されません。
参照:労働問題弁護士ナビ

ノルマには違法性ありませんが、強制したり不利益を与えることは許されません。とあります。現在JAで働いている方は、よく覚えておきましょう。大事なことは2度書きます。

ノルマには違法性ありませんが、強制したり不利益を与えることは許されません。

しかし、強制されて達成できなかった場合は昇格できなかったり、給与やバーナス査定に響くのはごく普通のことと思われています。でも現場ではそういったことが当然のように行われているのです。

ノルマに耐え切れずノルマのない会社に転職

JAのノルマに耐え切れず、今の私は、沖縄に移住してノルマのない会社で働いています。これは大前提としてノルマのない会社に行きたい!と願っていたからではありません。ノルマのない会社を選んだからです。

JAの頃のようなノルマは全くありません。心の余裕と体の健康の大切さを実感しています。移住・転職をしてよかったと実感しています。

もし今JAのノルマで苦しんでいたり、悩んでいたりするのなら、転職をオススメします。

それでは。ではではー。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です